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ヤンドク!の手術を脳外科医療指導医が解説
⑧内頚動脈狭窄症と脳梗塞への血栓回収療法(第7話)

[2026.03.03]

内頚動脈狭窄症は、首の血管(内頚動脈)の動脈硬化により血流が低下し、プラーク(塊)が飛散することで重篤な脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)を引き起こす疾患です。

生活習慣病が主な原因で、麻痺や言語障害が突然生じ、一過性脳虚血発作(TIA)が前兆として現れることもあります。

治療は内科的薬物療法や血管を広げる手術を行います。

いままでのヤンドク!でも湖音波先生は

第1話 頚動脈ステント留置術(CAS)

第4話 頚動脈内膜剥離術(CEA)

の両方を行っています。

今回の症例は頚動脈ステント留置術(CAS)

を行った後に脳梗塞を起こしました。

 

頚動脈ステント留置術(CAS)後の脳梗塞

頚動脈ステント留置術(CAS)後の脳梗塞は、主に術中にプラーク(血管の破片)や血栓が脳へ飛散することで発生し、約5%前後の頻度で合併症として報告されています。

手術中や術後早期に半身麻痺、言語障害などの症状が現れる可能性があり、脳血流の急激な増加による脳出血(過灌流症候群)にも注意が必要です。

脳梗塞への血栓回収療法
脳梗塞への血栓回収療法(機械的血栓回収療法)は、カテーテルを用いて脳の血管に詰まった血栓を物理的に取り除く最新の治療法です。 
 
足の付け根などの血管から細い管(カテーテル)を挿入し、脳の閉塞部位まで進めます。

主に2つの方法、あるいはそれらを組み合わせて血栓を回収します。 
・ステント型デバイスで網状の筒(ステント)を広げて血栓を絡め取る。
・吸引カテーテルで強力なポンプで血栓を直接吸い出す。


 

治療の適応時間(タイムリミット)

かつては発症後8時間以内が目安でしたが、現在は画像診断技術の進歩により、発症から最大24時間以内まで治療が検討できるようになっています。
「Time is Brain(時間は脳)」と言われる通り、1分でも早い再開通が後遺症の軽減に直結します。
t-PAとの併用: 血栓を溶かす薬(t-PA)の静注療法で効果が不十分な場合や、太い血管が詰まっている場合に非常に有効です。

湖音波先生の迅速かつ的確な診断と治療で、患者さんは症状なく助かりました。

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