腎臓・尿管の病気
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腎臓は人が生きる上で欠かすことのできない重要な機能をいくつも引き受けています。例えば体の中に溜まった老廃物や水分、過剰な塩分などを体外へ排出する仕事をはじめ、血圧を安定させるために電解質の濃度をコントロールしたり、ビタミンDを活性化させて健康な骨を作ったり、血液(赤血球)を作り出すホルモン工場としても機能しています。さまざまな仕事を一手に担う働き者である一方で、腎臓はとても我慢強く、異常が起きても症状がなかなか現れにくい臓器として知られています。そのため、私たちは早期に異常に気づける体制づくりを心がけることがとても重要となります。

主な疾患
腎臓がん
以前は血尿やわき腹のしこり、片側の腰痛などの症状を認めましたが、最近では健診の普及によりエコーやCTで偶発的に見つかることが増えています。中高年の男性に多く、喫煙や肥満がリスクファクターとなるといわれています。手術で完全に切除できれば完治が期待でき、限局性がんでは積極的に行われます。特に近年はロボット支援手術が広まってきており、小径がんでは腎機能温存を目的として腎部分切除術が選択されます。
腎盂尿管がん
腎臓で作られた尿は最初腎盂に集められ尿管を通って膀胱まで流れます。腎盂から膀胱までは尿路上皮という同じ粘膜に覆われており、ここからがんが発生します。危険因子は喫煙や抗がん剤(シクロフォスファミド)、化学薬品、染料です。膀胱がんと同じく肉眼的血尿で見つかることが多く、腫瘍により尿路閉塞を起こすと水腎症となって片側の腰痛をきたすこともあります。CTやエコー、尿細胞診、逆行性尿路造影を行い診断します。
腎結石・尿管結石
腎臓で尿の成分が結晶化して結石は作られます。腎臓にとどまっている時に症状を起こすことは稀ですが、尿管の途中で詰まってしまうと疝痛発作を引き起こすことがあります。また腎臓で増大傾向となったり尿管で詰まったまま時間が経つと将来的に腎機能低下や尿路感染につながることもあるため注意が必要です。小径の場合は飲水励行と結石排石促進薬で自排石を試みますが、自排石困難な場合は体外衝撃波やレーザー手術の適応となります。
急性腎盂腎炎
細菌が尿路から侵入し、上行性に腎臓まで到達して増殖することによって起きる病気です。症状は片側の腰痛や高熱です。女性は膀胱炎をおこしやすので注意が必要です。基礎疾患がない場合は単純性腎盂腎炎となり、点滴や抗生剤を用いて治療します。上記のような腫瘍や結石により尿路閉塞が原因となって腎盂腎炎となった場合は、複雑性腎盂腎炎として尿管ステント留置術や腎瘻造設術など閉塞解除が必要になることもあります。腎盂腎炎は重症化することがあるので、全身状態が悪い場合は入院の適応になります。
当院で可能な検査について
当院では病気の早期発見に全力を尽くしており、各種検査機器を豊富に取り揃えております。腎臓・尿管の病気についても有効な検査をさまざま取り扱っており、早期発見・早期治療を目標としています。
レントゲン
腎臓をはじめ尿管、膀胱内の結石を見つけ出すことに優れています。
CT
レントゲンでは捉えられないような細かな尿路の走行や小さな尿路結石の診断に有用です。
エコー
腎臓の形や大きさ、嚢胞の有無、腫れ(水腎症)などを簡便に観察することができます。
検尿
採取した尿の成分を細かく分析することで、尿内に含まれる糖やタンパク質、潜血、白血球などを測定し、生活習慣病や泌尿器科疾患の可能性を探ることができます。
尿培養
尿路感染症の診断がついたら培養して細菌検査を行います。原因となった菌を特定し抗生剤の有効性を分析することができます。
尿細胞診
尿中には腎盂や尿管、膀胱などから剥がれ落ちた細胞が多く含まれています。採取した細胞を顕微鏡を用いて詳しく分析し、がんの可能性を精査します。

