つわりに薬は効くの?つわり(悪阻)の症状・治療法・軽減薬の効果|オンライン診察対応
妊娠初期の多くの妊婦さんを悩ませる「つわり」。
その症状や程度は一人ひとり異なり、日常生活に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
近年、つわりの症状を和らげるための治療法も進歩しており、オンライン診療を通じて薬剤の処方を受けることも可能になってきました。
このページでは、つわりの基本的な情報から、症状に応じた対処法、医療機関で受けられる治療、そして「つわり軽減薬」のオンライン診療による処方について詳しく解説します。
【当院のつわり軽減薬料金】
セット数 | 当院価格(税込) |
---|---|
3錠(お試しセット) | 8,470円 |
15錠 | 41,140円 |
30錠 | 75,240円 |
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。
辛いつわりでお悩みならつわり軽減薬がおすすめ
妊娠初期のつわりによる吐き気や嘔吐は、多くの妊婦さんが経験する症状です。
症状が重い場合、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。
そのような時は我慢をせず、医療機関で処方されるつわり軽減薬の使用を検討してみましょう。
適切な薬物療法により、つらい症状を和らげることができる可能性があります。
吐き気や嘔吐などを軽減する効果に期待できる医療用医薬品
つわり軽減薬は、妊娠中の吐き気や嘔吐の症状を和らげることを目的とした医療用医薬品です。
現在、日本では複数の種類のつわり軽減薬が使用されており、それぞれ異なる作用機序で症状の改善に働きかけます。
代表的なつわり軽減薬には以下のような種類があります。
薬剤の種類 | 主な成分・薬剤名 | 期待される効果 |
---|---|---|
ドキシラミン +ピリドキシン配合剤 |
Bonjesta®、Xonvea®、Pruzena™など | 抗ヒスタミン作用とビタミンB6の相乗効果による吐き気・嘔吐の軽減 |
制吐剤 | メトクロプラミド (プリンペラン®など) |
脳の嘔吐中枢への作用による吐き気・嘔吐の抑制 |
ビタミンB6製剤 | ピリドキシン | 神経伝達物質のバランス調整による症状緩和 |
漢方薬 | 小半夏加茯苓湯、半夏厚朴湯など | 生薬の複合作用による吐き気、嘔吐、食欲不振の改善 |
これらの薬剤は、症状の程度や患者さんの体質、既往歴などを総合的に考慮して、医師により適切なものが選択されます。
特に、ドキシラミン+ピリドキシン配合剤は、海外では60年以上の使用実績があり、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって妊娠カテゴリーAとして承認されている安全性の高い薬剤です。
服用することで仕事や家事に復帰しやすくなる
つわりの症状が軽減されることで、妊娠前の日常生活により近い状態に戻ることが期待できます。
つわり軽減薬の服用により、以下のような改善が見込まれる場合があります。
- 水分や食事を摂取しやすくなり、脱水症状や栄養不足のリスクが軽減される
- 嘔吐の回数が減ることで、体力の消耗を抑えることができる
- 集中力が改善し、仕事や勉強に取り組みやすくなる
- 家事や育児(上のお子さんがいる場合)を行う体力的・精神的余裕が生まれる
- 外出や移動が楽になり、社会活動への参加が可能になる
- 睡眠の質が向上し、全体的な体調が安定する
ただし、薬剤の効果には個人差があり、すべての方に同じ効果が現れるとは限りません。
また、症状の改善度合いも人それぞれ異なります。
医師と相談しながら、ご自身に合った治療法を見つけることが大切です。
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。
そもそもつわり(悪阻)・妊娠悪阻とは?
つわりは妊娠初期に多くの女性が経験する自然な症状ですが、その程度や現れ方には大きな個人差があります。
軽度の不快感で済む方もいれば、日常生活に深刻な影響を及ぼすほど重症化する場合もあります。
つわりの基本的な知識を身につけて、適切な対処法や受診のタイミングを理解しておくことが大切です。
つわり(悪阻)は妊娠初期に多くの女性が経験する症状
つわりとは、妊娠初期に多くの女性が経験する吐き気、嘔吐、食欲不振、においに対する過敏性などの不快な症状の総称です。
英語では「morning sickness」と呼ばれますが、これは朝の空腹時に症状が出やすいことに由来しており、実際には一日中症状が続くことも珍しくありません。
つわりの一般的な症状として、以下のようなものが挙げられます。
- 吐き気(むかむか)
- 嘔吐
- 食欲不振
- 特定のにおいに敏感になる
- 胃の不快感、胸やけ
- 唾液がたくさん出る(よだれつわり)
- 常に眠い(眠りつわり)
- 頭痛
- 食べ物を口にしていないと気持ち悪い(食べつわり)
症状の現れ方や期間には大きな個人差があり、全くつわりを感じない人もいれば、出産間近まで続く人もいます。
つわりの有無や程度が、必ずしも妊娠の経過に影響するわけではありませんので、過度に心配する必要はありません。
妊娠悪阻はつわりが重症化した状態
つわりの症状がさらに悪化し、日常生活に深刻な支障をきたす状態を「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼びます。
妊娠悪阻と診断される主な目安は以下の通りです。
診断の目安 | 具体的な症状・数値 | 影響・リスク |
---|---|---|
著しい体重減少 | 妊娠前の体重から5%以上の減少 | 栄養失調、母体の消耗 |
脱水症状 | 口の渇き、皮膚の乾燥、尿量の著しい減少、濃い色の尿 | 電解質バランスの乱れ、血栓症リスク |
尿中ケトン体陽性 | 体が飢餓状態となり脂肪を分解する際の物質が検出 | 代謝異常、酸血症 |
電解質異常 | 頻回の嘔吐により体内の電解質バランスが崩れる | 不整脈、筋力低下 |
妊娠悪阻を放置すると、母体の栄養状態が悪化し、肝機能障害や腎機能障害、さらに重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。
また、日常生活が著しく困難になり、疲労感、倦怠感、不安や抑うつといった精神的な不調を伴うこともあります。
日常生活に支障をきたす場合は医療機関を受診しよう
つわりは自然な症状とはいえ、我慢しすぎは禁物です。
以下のような症状が見られる場合は、つわりが重症化している可能性があるため、早めに産婦人科医に相談することをおすすめします。
- 水分や食事がほとんど摂れない状況が24時間以上続く
- 体重が妊娠前から5%以上減少した
- 脱水の兆候がある(尿の回数が極端に減る、尿の色が濃くなる)
- 嘔吐が1日に何度も繰り返され、止まらない
- 嘔吐物に血液が混じる
- 38℃以上の発熱がある
- 日常生活が著しく困難(起き上がれない、家事や仕事が全くできない)
これらのサインは、体がSOSを発している証拠です。
早期に医師に相談することで、重症化を防ぎ、より穏やかに妊娠期間を過ごせる可能性があります。
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。
つわり軽減薬の服用がおすすめな方
つわり軽減薬は、すべての妊婦さんに必要というわけではありませんが、症状が重く日常生活に支障をきたしている方には有効な治療選択肢となります。
ご自身の症状の程度を客観的に把握し、適切なタイミングで医師に相談することが大切です。
以下のような症状に当てはまる方は、つわり軽減薬の使用を検討してみることをおすすめします。
吐き気や嘔吐が頻繁で、仕事や家事が難しい方
つわりによる吐き気や嘔吐が頻繁に起こり、日常的な活動に大きな支障をきたしている場合は、つわり軽減薬の使用を検討する適切なタイミングです。
特に以下のような状況に該当する方は、医師への相談をおすすめします。
- 1日に3回以上嘔吐を繰り返す
- 常に吐き気があり、集中力が保てない
- 職場での業務遂行が困難になっている
- 家事(料理、掃除、洗濯など)をこなすことができない
- 上のお子さんがいる場合、育児に支障が出ている
- 電車やバスなどの公共交通機関を利用した移動が困難
- においに敏感になり、キッチンに立てない
- 強い倦怠感で起き上がるのがつらい
これらの症状により社会生活や家庭生活に深刻な影響が出ている場合、我慢を続けることで症状がさらに悪化したり、精神的なストレスが増大したりする可能性があります。
適切な薬物療法により症状を軽減することで、妊娠期間をより快適に過ごすことができる場合があります。
水分や食事が十分に摂れず、脱水症状や栄養不足のおそれがある方
つわりにより水分や食事の摂取が困難になると、母体の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
以下のような症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診し、つわり軽減薬の使用を含めた治療を検討する必要があります。
症状 | 具体的な症状 | リスク |
---|---|---|
水分を摂取できない | ・水やお茶を飲むと吐いてしまう ・1日の水分摂取量が極端に少ない |
・脱水症状 ・電解質バランスの乱れ |
食事を摂取できない | ・固形物を全く受け付けない ・食べてもすぐに嘔吐してしまう |
・栄養失調 ・体重減少 |
脱水症状のサイン | ・尿量の減少 ・尿の色が濃い ・口の中や皮膚の乾燥 ・めまいや立ちくらみ |
・血栓症 ・腎機能低下 |
栄養不足のサイン | ・体重の急激な減少 ・極度の疲労感 ・筋力低下 |
・母体の健康悪化 ・胎児発育への影響 |
特に、妊娠前の体重から5%以上の減少が見られた場合や、24時間以上にわたって水分摂取が困難な状況が続いている場合は、妊娠悪阻に進行している可能性が高いです。
薬を使わない対策を試しても症状の改善が見られない方
まずは薬を使わない方法でつわりの症状軽減を試みることは大切ですが、これらの対策を十分に実践しても改善が見られない場合は、薬物療法を検討する適切なタイミングといえます。
一般的に推奨される薬を使わない対策には以下のようなものがあります。
- 1日5~6回に分けて少しずつ食べる
- 枕元にクラッカーやビスケットを置く
- 消化しやすい食品を選ぶ(おかゆ、うどん、冷たい食べ物など)
- 生姜を使った飲み物や料理の摂取
- こまめな水分補給(一口ずつ、時間をかけて)
- 十分な休息と睡眠
- ゆったりとした服装
- においの強いものを避ける
- 内関というツボの刺激
- 軽い運動やストレッチ(体調が良い時に)
これらの対策を2週間程度継続して試しても症状に明らかな改善が見られない場合、または症状が悪化している場合は、医師に相談することをおすすめします。
当院のつわり軽減薬料金
当院では、つわりの症状でお悩みの妊婦さんに対して、つわり軽減薬のオンライン処方を行っております。
この薬剤は日本ではつわりに対して未承認のため、自由診療(保険適用外)での処方となります。
当院のつわり軽減薬の料金は以下の通りです。
セット数 | 当院価格(税込) |
---|---|
3錠(お試しセット) | 8,470円 |
15錠 | 41,140円 |
30錠 | 75,240円 |
お試しセット(3錠)は、初めてつわり軽減薬を使用される方や、ご自身に合うかどうかを確認したい方におすすめです。
一般的な用法では1日1錠の服用が基本となりますので、3日間お試しいただけます。
効果や副作用の程度を確認してから、継続的な使用を検討していただくことが可能です。
なお、つわり軽減薬は自由診療となるため、健康保険の適用はありません。
不明な点がございましたら、診察時に遠慮なくお尋ねください。
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。
つわり軽減薬の副作用・注意点
つわり軽減薬を安全かつ効果的に使用するために、事前に副作用の可能性や禁忌事項について十分に理解しておくことが重要です。
また、症状の程度によっては専門的な医療機関での治療が必要な場合もあります。
眠気や口の渇き・めまいなどの副作用が起こることがある
つわり軽減薬、特にドキシラミン+ピリドキシン配合剤において最も一般的に報告される副作用は「眠気」です。
臨床試験では、服用者の約14%に日中の眠気がみられた*という報告があります。
※参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000347876.pdf
この他にも、いくつかの副作用が現れる可能性があります。
つわり軽減薬で報告されている主な副作用は以下の通りです。
種類 | 具体的な症状 | 発現頻度 |
---|---|---|
眠気 | 日中の強い眠気、集中力の低下 | 最も多い(約14%) |
口の渇き | 口腔内の乾燥感、唾液分泌の減少 | 比較的多い |
めまい | 立ちくらみ、ふらつき、平衡感覚の異常 | 比較的多い |
これらの副作用は通常軽度で一時的なものが多く、服用を続けているうちに体が慣れて軽減することもあります。
しかし、副作用が強く日常生活に支障をきたす場合や、症状が持続する場合は、医師に相談することが大切です。
副作用への対処法として、眠気については可能であれば就寝前に服用する、口の渇きについてはこまめに水分を摂取するなどの工夫が有効な場合があります。
服用後の運転や機械の操作は控える
つわり軽減薬の副作用として眠気やめまい、目のかすみなどが現れる可能性があるため、服用後は注意力や判断力が低下する恐れがあります。
安全のため、以下の活動は避けるようにしてください。
- 自動車の運転
- バイクや自転車の運転
- 危険を伴う機械の操作
- 高所での作業
- 精密な作業や集中力を要する作業
- 重要な判断を伴う業務
特に服用開始直後の数日間は、ご自身にどの程度の副作用が現れるかを確認するため、これらの活動は完全に避けることをおすすめします。
副作用の程度には個人差があるため、軽度の眠気程度であっても、安全を最優先に考えて行動することが重要です。
やむを得ず外出が必要な場合は、公共交通機関を利用したり、家族や友人に送迎を依頼したりするなどの代替手段を検討してください。
つわり軽減薬を服用できない方もいる
つわり軽減薬は多くの妊婦さんに安全に使用できる薬剤ですが、安全性の観点から服用が適さない方もいらっしゃいます。
以下に該当する方は、つわり軽減薬の使用ができない、または慎重な検討が必要です。
- ドキシラミン、ピリドキシン、またはエタノールアミン系抗ヒスタミン薬にアレルギーのある方
- モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)を服用中の方
- 閉塞隅角緑内障の方
- 狭窄性消化性潰瘍の方
- 幽門十二指腸閉塞の方
- 膀胱頸部閉塞の方
- 18歳未満の方
- 妊娠していない方
妊娠中の既往歴や現在服用中の薬剤について、診察時に正確に医師に伝えることで、安全性を確認した上で適切な治療を受けることができます。
不明な点がある場合は、遠慮なく質問してください。
重度のつわりは産婦人科などを受診する
オンライン診療によるつわり軽減薬の処方は、軽度から中等度のつわり症状に対する有効な治療選択肢ですが、症状が重度の場合や以下のような状況では、対面での診療が可能な産婦人科での専門的な治療が必要です。
- つわり軽減薬を服用しても症状が改善しない、または悪化する場合
- 妊娠前体重から5%以上の体重減少がある場合
- 24時間以上にわたって水分摂取が困難な場合
- 嘔吐物に血液が混じる場合
- 38℃以上の発熱を伴う場合
- 意識状態に変化がある場合
- 歩行困難や起き上がれないほどの症状がある場合
これらの症状は妊娠悪阻や他の深刻な合併症の可能性があるため、速やかに産婦人科を受診する必要があります。
オンライン診療には限界があるため、重症度の正確な判断や詳細な検査が必要な場合は、必ず対面での診療を受けてください。
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。
日常生活で実践!つわりを軽減する方法
つわりの症状は薬物療法だけでなく、日常生活の工夫によっても軽減できる場合があります。
食事の取り方や水分補給の方法、簡単にできるツボ刺激など、お金をかけずに今すぐ実践できる方法をご紹介します。
まずは無理をせず、できることから始めてみましょう。
少量の食事を頻繁に摂るようにする
つわりの時期は、栄養バランスを厳密に考えるよりも、まず「食べられるものを、食べられるときに、食べられるだけ」摂取することが大切です。
空腹になると吐き気が強まることがあるため、1回の食事量を減らし、食事の回数を1日5~6回に増やすなど、こまめに何かを口にするようにしましょう。
つわりの時期におすすめの食事の工夫をご紹介します。
食事 | おすすめの食品 |
---|---|
炭水化物 | おかゆ、うどん、そうめん、パン、クラッカー |
冷たい食べ物 | 冷奴、冷たい麺類、果物、ゼリー |
酸味のあるもの | レモン、梅干し、酢の物、柑橘類 |
タンパク質 | 豆腐、プレーンヨーグルト、サラダチキン、卵白 |
寝起きの工夫として、朝起きたときにすぐ食べられるよう、枕元にクラッカーやビスケットなどを置いておき、起き上がる前に少し口にすると楽になることがあります。
血糖値が低い状態も吐き気を誘発するため、手軽に血糖値を上げられる飴やチョコレートを携帯するのも良いでしょう。
一方で、脂っこいもの、香辛料の強いもの、においの強いものは、つわりを悪化させる可能性があるため控えることをおすすめします。
水分摂取はこまめに行う
嘔吐を伴う場合は特に、脱水症状を防ぐために水分補給が非常に重要です。
しかし、水さえも受け付けないということもあります。
そんな時は、飲み方や飲み物の種類を工夫することで、水分摂取しやすくなる場合があります。
水分摂取を楽にする工夫には以下のような方法があります。
- 一度にたくさん飲まず、一口ずつ、時間をかけて飲む
- 常温の水が飲みにくい場合は、冷たい水や氷を口に含む
- レモン水、薄めた果汁100%ジュース、スポーツドリンクや経口補水液を試す
- カフェインの入っていない麦茶やハーブティーを飲む
- 無糖の炭酸水で胃のむかつきを抑え、口の中をさっぱりさせる
- スープやゼリー状の飲料で水分と栄養を同時に摂取する
- ストローを使ってにおいを感じにくくする
脱水は吐き気を悪化させるだけでなく、血栓症などのリスクも高めるため、水分補給は単に喉の渇きを癒すだけでなく、体調を維持するための重要な手段です。
様々な種類の飲み物や飲み方を試して、ご自身に合った方法を見つけることが大切です。
固形物が難しい場合でも、スープやゼリー状の飲料であれば水分と栄養を同時に摂りやすいことがあります。
内関(ないかん)というツボを刺激する
薬物療法に抵抗がある方や、少しでも症状を緩和したい場合に試せる方法として、ツボ刺激があります。
特に「内関(ないかん)」というツボは、吐き気を抑える効果があるとして古くから知られており、妊娠中でも安全に行うことができます。
内関のツボについて詳しくご説明します。
項目 | 詳細 |
---|---|
ツボの位置 | 手のひら側の手首のしわから、指3本分ひじ側へ下がったところで、2本の太い腱の間 |
押し方 | 親指で、気持ち良いと感じる程度の強さで、ゆっくりと深呼吸しながら数秒間押し、ゆっくり離す |
実施方法 | 左右の手首、交互に行う。1回3~5分程度、1日数回実施 |
期待される効果 | 吐き気の軽減、胃の不快感の改善 |
内関の刺激は、市販のつわりバンド(シーバンド)を使用することもできます。
これらの製品は、内関を持続的に刺激する原理を利用しており、手軽に使用できる利点があります。
つわり軽減薬についてよくある質問
つわり軽減薬について、患者さんからよくお寄せいただく質問をまとめました。
保険適用の有無や効果の現れ方、持続時間など、治療を検討される際に気になるポイントについて詳しくお答えします。
不明な点がございましたら、診察時に遠慮なくお尋ねください。
つわり軽減薬は保険適用されますか?
当院で処方するつわり軽減薬は、健康保険の適用外(自由診療)となります。
そのため、診察料や薬剤費は全額自己負担となります。
保険適用の治療をご希望の場合は、産婦人科での対面診療をおすすめいたします。
つわり軽減薬を服用しても改善しないことはありますか?
つわり軽減薬の効果には個人差があり、すべての方に同じ効果が現れるとは限りません。
体質や症状の原因、重症度によっては、期待した効果が得られない場合もあります。
数日間服用しても症状が全く改善しない、または悪化する場合は、薬剤が合っていないか、他の原因が考えられる可能性があります。
そのような場合は、薬剤の変更や追加、点滴治療などの他の治療法を検討いたします。
我慢せずに医師にご相談ください。
効果は服用してからすぐに出ますか?
つわり軽減薬の効果発現には個人差がありますが、服用開始後数時間で症状の改善を感じ始める方もいれば、十分な効果を感じるまでに数日かかる場合もあります。
一般的には、継続して服用することで効果が安定してきます。
効果を実感できない場合でも、自己判断で服用を中止せず、医師と相談しながら適切な期間服用を続けることが大切です。
効果はどのくらい持続しますか?
つわり軽減薬の効果持続時間は、使用する製剤の種類によって異なります。
1日1回の服用で24時間程度効果が持続することが期待されるものや、効果時間が比較的短いため、1日に複数回服用する必要があるものもあります。
辛いつわり症状でお悩みの方は当院オンライン診療まで
つわりは妊娠初期の自然な症状とはいえ、症状が重い場合は日常生活に大きな支障をきたします。
当院では、自宅にいながら医師の診察を受けられるオンライン診療を通じて、つわり軽減薬の処方を行っております。
吐き気や嘔吐で外出が困難な妊婦さんでも、スマートフォンやパソコンから簡単に受診いただけます。
つらい症状を一人で抱え込まず、まずはお気軽にオンライン診療をご利用ください。
※LINE上での診療行為は連携先医療機関の一般社団法人徳志会の医師が担当します。