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緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)

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肩こりと首のから起こる頭痛

緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)は簡単に言ってしまうと肩こりや首のこりから起こる頭痛です。

緊張型頭痛の有病率は日本人の成人の約20-40%で数ある頭痛のタイプの中で最も高い割合を占めています。世界人口の約38%が経験しているとされています。姿勢の悪さやストレス、疲労などが原因で引き起こされます。片頭痛(偏頭痛)とも併発することもあります。

突発的に痛みが生じることはなく、後頭部から始まる鈍い痛みが特徴的です。頭の両側や首筋にかけて痛みを感じることが多く、あわせてパソコンやスマートフォンなどの長時間使用による眼精疲労から眼の周りや眼の奥に痛みを感じられる患者さんが多くみられます。

原因

主に身体的・精神的なストレスからくる筋肉の緊張(肩凝り)がもととなって起きる頭痛です。近年では特に頸椎の直線化(ストレートネック)が問題となっています。俗に言う「スマホ首」であり、パソコン作業を伴うデスクワークの急増やスマートフォンの長時間使用などによって緊張型頭痛を発症する患者さんは若年層にも広がりをみせています。

頸椎の直線化(ストレートネック)

近年特に患者数が急増している疾患がストレートネック(スマホ首)です。パソコンやスマートフォンの長時間使用によって進行しやすい病気です。うつむいた姿勢を長時間にわたって強いられることで徐々に首が直線化してゆきます。首は本来、首はCの字に曲がって少し前弯しており、その独特の形状によってクッションの役割を果たしながら重い頭部を支えています。その必要な湾曲がなくなってしまうと、一点に集中して重い頭部を支える形となってしまいます。例えるならば棒の上にボーリングの球を直接乗せているようなイメージです。次第に首だけでは頭の重みに耐えられなくなり、肩まわりをはじめ体全体に無理な負担がかかるようになり慢性的な肩凝りとなって頭痛を引き起こすようになります。そのため頭痛が頻繁に起きやすくなったり、首の筋肉が異常に緊張することでひどい肩凝りに悩まされたり、神経が圧迫されて手のしびれが起きるなどさまざまなトラブルへとつながってゆきます。10代からの若い患者さんからのご相談も増えており、これからも患者数が激増していく現代病として懸念されています。

診断と治療法について

適度な運動やストレッチ、正しい姿勢を意識するなどして自然に肩の凝りを改善するための取り組みを行うことが大切です。それに加えて肩の筋肉の緊張をほぐすための専用薬や痛み止めを適宜併用しながら頭痛の緩和を図ります。ストレートネックの場合には頚部の神経が圧迫されている可能性も考えられるため、その有無を確認するため頚椎レントゲンや場合によってはCTやMRIなどの精査が必要となります。

当院では肩こりに対して低周波治療器による物理療法を積極的に行っています。

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