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頭も脳もむくみます 気圧の変化と寒暖差によるむくみに注意

[2024.10.29]

気圧の変化で脳がむくむ

季節の変わり目に手足がむくむとはよく聞きますが、実は脳もむくむもことがあります。
 
気象病や天気痛では気圧が急激に下がるときに、脳の血管の浸透圧が変化して水分(組織液など)が血管外へ漏れ出して脳がむくみ、神経を圧迫することが原因の一つと言われています。
さらに、気圧変化によって体内の水分バランスが乱れることで気象病が起こるとされています。
 
また、気圧の変化を感じるセンサーが内耳にあるといわれています。
晴れの日にも低気圧の日はありますが、台風や梅雨などで湿度が上がるときは、気圧が下がるため、不調を感じる人が多くなります。
気象病は女性に多いといわれますが、その理由は、内耳が男性より敏感で気圧の変化を感じやすいためです。高い湿度や日中の寒暖差などに加え、気圧の変動に自律神経がうまく対応できずにバランスが崩れやすくなります。
 
このように、血管拡張による神経圧迫で起こる頭痛と気圧の低下が内耳で知覚され、自律神経が乱れることで起こる「だるさ・めまい」などの寒暖差疲労が起こることがあります。
 
 
 

脳のむくみには漢方薬が効果的

西洋の内服薬で頭のむくみに効果のあるものはありません。

ここで効果を発揮するのが漢方薬です。気象病や天気痛、寒暖差疲労で使用する漢方薬は体の中の水分のバランスを調整するという効果があります。

当院では、この漢方薬を季節の変わり目になると処方することが非常に多いですが、ただ漫然と漢方薬を処方するだけということは致しません。

ただ、脳のむくみを起こす原因が脳梗塞脳出血くも膜下出血などの脳卒中や脳腫瘍が原因のことがあります。こうした理由から必ずCTやMRIを撮影して頭の病気がないことを必ず確認します。なお、気象病や天気痛、寒暖差疲労の場合はCTやMRIでは脳のむくみがわからないほどに微細です。

気象病や天気痛、寒暖差疲労でお困りの方は当院に受診しご相談ください。

医学的根拠・参考文献


当院の解説記事は、国内外の最新の診療ガイドラインおよび医学的エビデンスに基づいて作成・査読されています。

日本脳卒中学会 / 日本脳神経外科学会 編:『脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023)』(脳梗塞急性期や脳出血後の血管性・細胞毒性脳浮腫に対する内科的管理、および減圧術の適応基準)


日本脳腫瘍学会 編:『脳腫瘍診療ガイドライン』(腫瘍周辺の血管性浮腫に対するステロイド・抗VEGF抗体療法の標準治療)


日本脳神経外傷学会 編:『頭部外傷治療ガイドライン第4版』(急性硬膜下血腫や脳挫傷に伴う急性脳腫脹・脳浮腫に対する高浸透圧脱水剤の使用基準および頭蓋内圧モニターの運用)


米国内科学会 / 米国心臓病学会(AHA/ASA):『Guidelines for the Early Management of Patients with Acute Ischemic Stroke』(国際的な脳浮腫管理のベンチマーク)


Greenberg's Handbook of Neurosurgery(第10版)』(脳神経外科医の世界的バイブル:脳浮腫の細胞レベルの発生メカニズムおよび分子生物学的考察)

最終更新日:2026年6月8日

 

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執筆者情報

日本とドイツの医師免許を持つ脳神経外科医

市村 真也(いちむら しんや)

【保有資格・所属学会】

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本脊髄外科学会認定医
  • 日本がん治療認定医
  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • ドイツ医師資格
  • ドイツ脳神経外科学会正会員
  • ヨーロッパ脳神経外科学会正会員

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