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性感染症(性病)

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性感染症について

性感染症とは、クラミジアや淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒など、人と人との性的接触を介して罹る可能性がある感染症を指します。性行為は人間の営みの一つであり、誰でも感染する可能性があります。感染経路としてオーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)など性器だけでなく口腔や直腸粘膜、皮膚から感染することもあります。これらの病気の中には、自覚症状がないあるいは軽微なため気付かないうちに進行していることや他人に移している可能性があるため注意が必要です。また、不妊や流早産、母子感染の原因にもなり得ます。

 

性感染症にはどんな病気がありますか

1 クラミジア感染症

クラミジアはクラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる日本で最も感染者の多い性感染症の一つです。とくに若い世代での感染者が多く男性よりも女性に多い傾向があります。性器に感染すると男性はクラミジア性尿道炎、女性はクラミジア性子宮頸管炎に、のどの感染すると咽頭クラミジアになります。粘膜や粘液、体液を介して性器、のど、肛門、結膜(目)などの細胞に侵入し、増殖することで発症し、症状が出るまでの期間は1-3週間程度です。尿道炎の場合、排尿時の痛みや尿道から分泌液(透明でサラサラなことが多い)が出ることがありますが、女性だけではなく男性でも症状が軽く感染に気がつかない場合があります。クラミジア自体は非常に弱い細菌なので、粘膜の細胞から離れてしまえば増殖することは出来ません。そのため、ウイルスのように空気中からの飛沫感染や、共用のタオルの使用、プールの水などからの感染の可能性はほとんどありません。男性に比べると女性は自覚症状がないことで発症していることに気付かないケースも多く、妊娠時や不妊治療などで発見される場合もあります。


2 淋病

淋病はクラミジアと並んで感染者が多く、尿道や子宮頸部、のど、肛門などに感染します。感染してから症状が出るまでの期間は2-7日程度です。性感染症の中でも淋病はクラミジアと並んで感染者が多く、一度感染しても抗体ができないことから再感染するような場合もあります。クラミジアよりも比較的症状は強く、排尿時の痛みや尿道から膿が出ますが、女性の場合はクラミジアと同様自覚症状に乏しいことがあります。淋病は放っておけば感染を拡大させるリスクがあるだけではなく、前立腺炎や子宮内膜炎など深部に感染が波及する可能性もあり注意が必要です。また一度感染しても抗体ができず再感染する場合もあるので、パートナーと共に治療を行うことが大切です。

3 マイコプラズマ

マイコプラズマといえば肺炎をイメージされる方がほとんどかもしれませんが、マイコプラズマ肺炎と性病のマイコプラズマでは菌の種類が違います。マイコプラズマ肺炎は「マイコプラズマ・ニューモニエ」という種類の細菌ですが、性病の原因になるのは「マイコプラズマ・ジェニタリウム」「マイコプラズマ・ホミニス」という細菌です。こちらは性器周辺や喉に感染し、尿道炎や子宮頸管炎、咽頭炎を引き起こします。クラミジア、淋菌と非常に似ているため、症状だけでの鑑別は難しい場合が多いです。また薬剤耐性化の問題も顕著であり、治療が長引くこともあります。

 

4 梅毒

Treponema pallidumという細菌によって引き起こされる感染症です。昔の病気と思われがちですが、近年増加傾向にあるため注意が必要です。感染してから約1ヶ月後に、性器・口・肛門など感染した場所にしこりができます。このしこりはしばらくすると自然に消失します。しかし体内には梅毒が残っているので、適切な検査・治療が必要です。その後3~6週間程度の潜伏期間を経て皮疹など様々な症状が現れ、放置していると数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。発症後は症状が軽くなったり一時的に消えたりする時期があるため、感染に気付きにくく治療の開始が遅れてしまう危険があります。適切な治療を受ければ、完治が可能な病気です。梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあるときは、すぐに検査を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

 

5 性器ヘルペス

性器ヘルペスとは、ウイルスの一種である単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)を病原体とする性感染症です。

単純ヘルペスウイルス1型(HSV−1)は主に口唇やその周囲に感染し、単純ヘルペスウイルス2型(HSV−2)は主に性器に感染します。しかし、口唇ヘルペスにかかったことがあ    る人とのオーラルセックスで口から性器に HSV−1が感染することもあります。
HSV−2の初感染経路はほとんどが性行為ですが、性器同士の接触がなくても皮膚接触や唾液などを介してパートナーに感染させてしまうことも多いです。

単純ヘルペスウイルスの感染によって、性器やその周辺に水疱性病変や浅い潰瘍が形成される疾患です。

初感染し2~10日の潜伏期の後に、外陰部に水泡や潰瘍を引き起こし強い痛みが出ます。ときには臀部や大腿にも症状が出現し、症状が強い場合は排尿困難や歩行困難、38˚C以上の発熱を認めることもあります。
ヘルペスウイルスに一度感染すると、体内からヘルペスウイルスを取り除くことはできません。一度感染すると体内にウイルスは残り続け、免疫力が低下したときに再発します。

6 尖圭コンジローマ

性器に性器や肛門周囲に尖ったイボのようなものができた場合、尖圭コンジローマ(コンジローマ)が疑われます。痛みやかゆみはほとんどありません。
尖圭コンジローマは性感染症の1つであり、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる感染症です

性行為や性行為に似た行為によって感染します。

尖圭コンジローマに感染すると免疫力が低下することからHIV感染率も高まるといわれています。
そのため、感染しているかもしれないと考える場合にはすぐに医療機関で検査を受けることをおすすめします。

しかし、潜伏期間が長く、症状がイボ以外に自覚症状が少ないことから気付かれにくい性感染症です。
放っておけば重症化して不妊の原因になることもあるので、異変を感じたらすぐに治療を受けましょう。

 

7 トリコモナス症

トリコモナスとは、トリコモナス原虫という肉眼では見ることのできない原虫が性器内に入り込み炎症を起こす性行為感染症の一種です。

主に女性に強い症状が出ます。陰部に痛みやかゆみを生じ、悪臭を伴う白色~黄色のおりものが大量に出てきますが、症状が軽いこともあります。

他の性感染症(性病)とは異なり、若年層だけでなく中高年にも幅広く感染者がみられます。膣内や子宮頸管、膀胱や尿道に寄生します。尿道に感染した場合は尿によって流される可能性があります。
また感染経路が多く、主な感染は性行為ですが下着やタオル、便器や浴槽といった場所から感染する可能性がまれにあります。つまり、性行為の経験のないかたや幼児も感染する場合があります。

性感染症は早期発見・早期治療が大切です

性感染症を放っておくと重症化や不妊の原因になることがあります。また、パートナーも検査をしてお互いに感染させあうことがないようにしっかり治療することが大切です。

不安を抱えている場合は、まずはご相談ください。

 

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執筆者情報

日本泌尿器科学会専門医

小林 良祐(こばやし りょうすけ)

  • 弘前大学医学部卒業
  • 横浜市立大学附属病院
  • 茅ヶ崎市立病院
  • 小田原市立病院
  • 平塚共済病院
  • さがみ林間病院
  • 横浜フロント脳神経外科・泌尿器科 副院長・泌尿器科部長

【保有資格・所属学会】

日本泌尿器科学会 専門医
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 腹腔鏡技術認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
緩和ケア研修会 修了
ボトックス講習・実技セミナー 修了
 

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