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睡眠時無呼吸症候群

脳神経外科外来予約

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中に10秒以上呼吸が止まった状態(無呼吸)、または正常時安静呼吸の70%の大きさの呼吸が10秒以上続く状態(低呼吸)が断続的に繰り返される病気です。

その結果、十分に睡眠が取れず、日中の眠気、集中力、活力に欠ける、居眠りがちになる、居眠り運転で事故を起こしやすくなるなどの障害を起こしやすくなります。

1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数(無呼吸低呼吸指数;AHI)が平均して合わせて1時間に5回以上認められる場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠中に呼吸ができなくなるのは、空気の通り道である気道が塞がってしまうからです。その原因としては肥満や下あごが小さい、扁桃腺が大きいなどが挙げられます。

有病率は日本の人口の2~4%と推定され、決して少なくありません。実際に治療している人は、その約2割程度です。これは睡眠中に起こるため、病気の存在に気づきにくいことが原因と考えられます。

睡眠時無呼吸症候群によって生活習慣病にかかるリスクが増大することも知られています。

睡眠時無呼吸症候群は万病の元です。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査

検査①(簡易検査)

睡眠時無呼吸症候群を疑う患者さんには問診の後に第一段階として「簡易検査」によりスクリーニング(ふるい分け)を行います。

当院よりお貸し出しした専用機器を装着してご自宅で一晩検査を行っていただき、その後に睡眠中の呼吸状態のデータを解析いたします。

無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上の重症あれば治療の適応となります。AHIが20以上40未満の中等度であれば次の精密検査に進むことになります。

 

検査②(精密検査)

簡易検査で中等症以上の無呼吸の存在が認められた場合には、1泊2日の入院による精密検査を受けていただきます。保険適応のために入院が必要なことをあらかじめご了承ください。
精密検査では、睡眠中に呼吸・呼吸努力・いびき・動脈血酸素飽和度・脈拍数・体位・体動・脳波を測定して解析します。
この検査では簡易検査よりも詳細なデータが得られるため、その解析結果を元に、医師は治療が必要か否かを判断し、患者さん御本人を相談した上で治療方針を決定します。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療

無呼吸治療の第一選択と言ってよいのが、CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure=経鼻的持続陽圧呼吸療法、通称シーパップ)です。

鼻に装着したマスクを介して気道内に陽圧をかけることで、気道の閉塞を防ぎ、無呼吸をとり除きます。 持続陽圧呼吸療法(CPAP)は、中等から重度の閉塞型睡眠時無呼吸症候(OSAS)に対する治療として、無呼吸・低呼吸の消失、いびき、日中の眠気・血液ガスの改善、高血圧などの合併症の改善など、その医学的効果が確認されています。

当院では加温加湿機能が充実しているCPAPを使用します。

 

月一回の定期的な指導

CPAPを導入後は1ヶ月に1回以上、CPAP装置の使用状況、マスクの装着感、合併症、日常生活状況などについて医師の診療を受けます。

 

睡眠時無呼吸症候群発見のために

睡眠時無呼吸症候群は発見しにくい病気ですが、「大きないびき」を家族や近くで寝ている人に指摘されて受診した、という人は多いです。

一方で、一人暮らしの人では、いびきをかいても自分ではなかなか気づきません。その場合、「日中の強い眠気」や「熟眠感の欠如」、「全身の倦怠感」、「寝ている間の呼吸困難感」、「夜間頻尿」などがないかを思い返してみてください。

こうした症状があらわれている場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、当院にご相談ください。

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