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淋菌・クラミジア

淋菌とクラミジアは、どちらも性行為を介して感染する性感染症を引き起こす細菌ですが、それぞれの特徴や症状、治療方法には違いがあります。

淋菌(淋病)

原因:

  • 淋菌 (Neisseria gonorrhoeae) という細菌によって引き起こされる。

感染経路:

  • 性行為(膣、肛門、口腔)を介して感染する。
  • 感染者の体液(精液や膣分泌液)に触れることで感染。

主な症状:

  • 男性:
    • 尿道からの膿(黄色または緑色の分泌物)。
    • 排尿時の痛み。
  • 女性:
    • 膣分泌物の増加。
    • 排尿時の痛み。
    • 不正出血。
  • 無症状のこともある。

合併症:

  • 放置すると、不妊症、骨盤内炎症性疾患(PID)などを引き起こす可能性がある。

診断と治療:

  • 診断: 尿検査や分泌物の培養検査。
  • 治療: 抗生物質(セフトリアキソンなど)を使用。ただし、耐性菌の増加が問題となっている。
 

クラミジア(クラミジア感染症)

原因:

  • クラミジア・トラコマチス (Chlamydia trachomatis) という細菌によって引き起こされる。

感染経路:

  • 性行為(膣、肛門、口腔)を介して感染する。
  • 出産時に母子感染することもある(新生児の結膜炎や肺炎)。

主な症状:

  • 男性:
    • 軽い排尿時の痛み。
    • 尿道からの透明な分泌物。
  • 女性:
    • 異常な膣分泌物。
    • 排尿時の痛み。
    • 不正出血や下腹部痛。
  • 無症状のことが多い(女性の70~80%、男性の50%は無症状)。

合併症:

  • 放置すると、不妊症、骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こす。
  • 妊娠中の感染は流産や早産のリスクを高める。

診断と治療:

  • 診断: 尿検査や分泌物のPCR検査。
  • 治療: 抗生物質(アジスロマイシンやドキシサイクリン)。

淋菌とクラミジアの違い

項目 淋菌 クラミジア
原因菌 Neisseria gonorrhoeae Chlamydia trachomatis
症状の発現率 症状が出やすい 無症状が多い
診断法 尿検査、培養検査 尿検査、PCR検査
治療法 セフトリアキソンなどの抗生物質 アジスロマイシン、ドキシサイクリンなどの抗生物質

 

予防方法

  1. 安全な性行為:
    • コンドームを正しく使用する。
  2. 定期的な検査:
    • 性感染症リスクのある行動を取った場合、早期に検査を受ける。
  3. パートナーとのコミュニケーション:
    • 性感染症の有無を話し合い、必要ならば一緒に検査を受ける。

どちらも早期発見・早期治療が重要です。気になる症状があれば、早めに泌尿器科を受診しましょう。

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