メニュー

帯状疱疹ワクチン「シングリックス」

脳神経外科外来予約

 

シングリックスは1回:27500円(税込み・保険適応外)です。 2回接種します。

 

帯状疱疹ウイルスについて

帯状疱疹は、多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウィルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で起こります。水ぼうそうが治った後も、ウィルスは体内の神経に潜伏して過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウィルスが再び活性化され、大人の場合には帯状疱疹を発症します。帯状疱疹は体の片側の一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に赤い発心が出てきます。痛みは徐々に増していき肋間神経痛となります。症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などに出ることもあります。発症すると皮膚の発疹だけではなく、神経にも炎症を起こし痛みを伴います。神経の損傷がひどいと、発疹が治った後も痛みが続くことがあります。

日本人の成人の90%以上に水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏しています。

50歳を過ぎたら帯状疱疹に要注意

加齢により免疫力が低下してくると特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。疲労やストレス、糖尿病やがんなどにより免疫力が低下して発症することもあります。

 

帯状疱疹後神経痛

水痘・帯状疱疹ウイルスにより神経が損傷されることで皮膚症状が治った後も痛みが残ることがあり、3か月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛と呼びます。この痛みは「刺すような痛み」や「焼けるような痛みと表現され、数年にわたって痛みが改善されないこともあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛になると言われています。特に高齢者では帯状疱疹後神経痛の危険度が高く、予防が重要です。

 

帯状疱疹の合併症

帯状疱疹は東部や顔面に症状が出ることもあり、目や耳の神経が障害されるとめまいや耳鳴りといった合併症が起こることがあります。重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺などの重篤な後遺症が残ることがあります。

 

帯状疱疹へのワクチン

当院で採用しているシングリックス(グラクソ・スミスライン社)は帯状疱疹を予防するためのワクチンで、病原性をなくしたウィルスの一部を成分とした不活化ワクチンです。

 

このワクチンは50歳以上で97%、70歳以上で90%と今までにない帯状疱疹に対する優れた予防効果を発揮します。シングリックスは筋肉内に注射します。2回の接種が必要で、2か月あいだをあけます。多くの方に注射部位の痛みや腫脹が出現しますが、これは水痘・帯状疱疹ウイルスに対する強い免疫力を作ろうとする仕組みが働くためと考えられています。副反応の多くは3日以内に収まります。このワクチンは50歳以下でも接種できるようになりました。

 

水痘ワクチンとシングリックスとの比較

以前から使用されている水痘ワクチン(ビケン)とシングリックスの比較です。

  水痘ワクチン(ビケン) シングリックス
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
回数 1回 2回(2カ月後に2回目)
効果 50〜60% 90%以上
持続期間 5年程度 9年以上
副反応 接種部位の痛み
腫れ、発赤
3日~1週間で消失
接種部位の痛み
腫れ、発赤
3日~1週間で消失
メリット 1回で済む 免疫が低下している方にも接種できる
予防効果が高い
持続期間が長い
デメリット 免疫が低下している方には接種できない
持続期間が短い
痛い
2回接種が必要

なお、ワクチンは保険適応外となります。帯状疱疹ワクチン、シングリックス接種ご希望の方は当院受診の上、ご相談ください。

1回:27500円(税込み・保険適応外) 2回接種します。

 

シングリックスのリスクと副反応

重大な副反応:ショック、アナフィラキシー 
主な副反応:疼痛、発赤、腫脹、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱
 

帯状疱疹の予防において高い有効性が認められている「シングリックス」ですが、接種を検討される方に正しくご理解いただけるよう、リスクおよび主な副作用についてまとめました。

副作用について

シングリックスは高い予防効果が期待できる一方で、他のワクチンと比較して、接種後に強い局所反応(腕の痛みなど)や全身性の反応が出やすい傾向があります。これらの症状の多くは接種後2〜3日以内に現れ、通常は数日で自然に消失します。

反応の種類 主な症状
局所反応 接種部位の痛み、腫れ、赤み(発赤)
全身反応 筋肉痛、疲労感、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状(吐き気、嘔吐、下痢など)
  • 注意点: 2回目の接種後の方が、1回目よりも反応が強く出ることがあります。もし日常生活に支障をきたすような症状や、数日経っても改善しない場合は、速やかに当院までご相談ください。

リスクと接種に関する留意点

以下に該当する方は、接種前に必ず医師へご相談ください。

  • 過去の過敏症: シングリックスの成分に対して、過去にアナフィラキシーを含む重度の過敏症を起こしたことがある方は接種できません。

  • 体調不良: 接種当日に発熱(通常37.5℃以上)がある場合や、急性疾患にかかっている場合は接種を見合わせる必要があります。

  • 基礎疾患・治療中の方: 免疫抑制剤を使用中の方や、免疫不全の状態にある方は、ワクチンの効果や安全性について主治医と慎重に検討する必要があります。

  • 妊娠・授乳中の方: 現時点では、妊娠中および授乳中の方に対する安全性が十分に確立されていないため、原則として接種は推奨されません。

接種後の過ごし方

  • 当日の入浴: シャワー程度であれば問題ありませんが、接種部位を強くこすらないようにしてください。

  • 激しい運動: 接種当日は、激しい運動や過度な飲酒は控えて安静にお過ごしください。

  • 症状への対応: 痛みや発熱がある場合は、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を使用することで緩和が期待できます。症状が長引く場合は、無理をせず医療機関を受診してください。

 

執筆者情報

日本とドイツの医師免許を持つ脳神経外科医

市村 真也(いちむら しんや)

【保有資格・所属学会】

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本脊髄外科学会認定医
  • 日本がん治療認定医
  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • ドイツ医師資格
  • ドイツ脳神経外科学会正会員
  • ヨーロッパ脳神経外科学会正会員

理事長Dr.市村のプロフィールはこちら

理事長Dr.市村の業績はこちら

理事長Dr.市村の受賞歴はこちら

理事長Dr.市村のメディア出演はこちら

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

AIチャットに質問