陰茎痛・陰嚢痛
陰茎痛や陰嚢痛は、さまざまな原因が考えられる症状です。これらの痛みがある場合は、原因を特定し適切な治療を行うことが重要です。
陰茎痛の原因
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外傷
- 打撲や擦り傷など、外的な力が加わった場合。
- 自転車やスポーツ中の衝撃が原因になることがあります。
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感染症
- 性感染症(例:淋菌感染症、クラミジア感染症、ヘルペスなど)。
- 包皮炎や尿道炎などが関連することがあります。
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勃起持続症(プリアピズム)
- 勃起が長時間続き、痛みを伴う状態。緊急治療が必要です。
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ペイロニー病
- 陰茎内の線維化(瘢痕組織)によって、勃起時に痛みや湾曲が生じる。
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尿路結石
- 結石が尿道に移動することで、痛みが陰茎に感じられることがあります。
陰嚢痛の原因
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精巣捻転
- 精巣がねじれて血流が遮断される状態。突然の強い痛みがあり、緊急手術が必要です。
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副睾丸炎(精巣上体炎)
- 細菌感染が原因で起こり、陰嚢の腫れや熱感、痛みを伴います。
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精索静脈瘤
- 精巣周辺の静脈が拡張する状態。鈍い痛みや違和感が見られることがあります。
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ヘルニア(鼠径ヘルニア)
- 腸の一部が陰嚢内に突出して痛みを引き起こすことがあります。
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外傷
- 物理的な衝撃や圧迫による痛み。
対処法
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緊急性が高い場合
- 突然の激しい痛み、精巣の腫れ、赤み、または発熱を伴う場合は、すぐに泌尿器科を受診してください。特に精巣捻転や勃起持続症は時間が重要です。
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軽度の痛みや違和感の場合
- 痛みが軽度であれば、まず安静にし、患部を冷却(冷湿布)してみてください。
- 痛みが続く、または悪化する場合は、泌尿器科や皮膚科を受診してください。
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性行為関連の問題が疑われる場合
- 性感染症が疑われる場合、速やかに泌尿器科で検査を受けることをおすすめします。
受診の目安
- 痛みが数日続く場合
- 尿の異常(血尿、排尿痛など)がある場合
- 発熱や倦怠感を伴う場合
- 触診時に明らかな腫れや硬さを感じる場合
症状が続く場合や心配がある場合は、早めの泌尿器科の診察を受け、適切な診断と治療を受けるようにしてください。